11月4日、国民民主党の玉木雄一郎代表が衆院予算委員会で質問に立たれた。
皇位の安定継承への取り組みは、「立皇嗣の礼」が終わったら、
直ちに始めるのか、という主旨の質問だ。
これに対し、菅義偉首相は特例法の附帯決議の趣旨を尊重し、
「速やかに」行う旨の答弁を行った。その他には、特に目新しい内容は無い
(前置きとして、例の「男系の重み“など”を踏まえ“ながら”…」を繰り返しただけ)。
しかし、立皇嗣の礼を目前に控えたこのタイミングで、政府にこれ以上、
先延ばしをさせない為に、きちんと“釘”を刺して戴いたのは、貴重だ。
又、同党がこのテーマを重視している姿勢を鮮明にされたことも、心強い。恐らく自民党の中にも、そうした国民民主党の姿勢に共感している議員が
(河野太郎大臣や甘利明税調会長など以外にも)いるはずだ。
それにしても、産経新聞がこのやり取りを
「菅首相、皇位継承『男系継承の重み踏まえる』」という記事にして
(11月4日、17時26分配信)、何の変哲もない“前置き”の部分を主に取り上げ、
「(先延ばしせず)速やかに」という答弁のポイントを全く抜かしてしまったのは、
意図的な印象操作というより、この時の「質問と答え」の
主眼そのものを理解できなかった為だろう。【高森明勅公式サイト】
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